合気道

武道をやると心(メンタル)を鍛えれる?~武道の本質は戦わないこと

武道で心を鍛えるとは

合気道黒帯のdaisen(@kiteretu1101)です。

武道を始める人の中で「心が弱いから強くなりたい!メンタルを鍛えたい!」という理由で始めたい人、いるんじゃないでしょうか?

特に学校でいじめられていて、もっと自分が強ければ・・・!と思って合気道を始めたいという人もいるかも知れません。

合気道をやっていると知り合いに話すと大抵「強そう」だとか「鍛えられそう」という意見をいただきます。

本当に武道(合気道)を習うことで心やカラダは強くなるのか?精神を鍛えることができるのか?

合気道暦7年黒帯の筆者がお答えいたします。

(合気道って何?という人は先に▶【入門】合気道ってどんな武道?合気道歴5年の黒帯がよく聞かれる質問に答えてみたという記事をご覧ください)

武道をやっても心(メンタル)は強くならない

先に結論を申し上げますと、武道をやっても心は強くなりません。今まで7年ほど合気道を続けましたが、特別心が強くなったと思ったことはありません。

ぶっちゃけ心を鍛えるなら筋トレするなりランニングして毎日の食事を改善したほうがよっぽど強くなれます。ストレスも発散できますし、一石二鳥です。

…あ、がっかりされた方、ちょっと待って下さい!もう少しだけ話を聞いて!
ここからが大事なんです!

心を強くしてどうなりたいのか?

心を強くしたい!メンタルを鍛えたい!という人に質問します。

心を強くしてどうしたいんですか?なぜメンタルを鍛えたいのですか?

そもそもな話、心を強くして、あなたはどうなりたいんでしょうか?

心を強くしていじめられないようにしたい?会社で起こられてもびくびくしたくない?どんなことがあっても挫けない強い心が手に入れたいから?

そもそもなぜ心を強くしたいのか、心を強くしてどうなりたいのかが自分ではっきりしていないと心は強くなりません。

なんとなく強くなりたいならそれこそ筋肉を付けたりしたほうがてっとり早いですよ。

誰だって筋肉もりもりマッチョマンにちょっかいかけようなんて思いません。レスリングの吉田沙保里選手にちょっかいかけたいと思いますか?思いませんよね?(失礼

合気道は心を強くする武道ではない

筆者が続けている合気道は心を強くするために行う武道ではありません。他の武道…柔道や空手などは試合はありますが、やはり強くなるという点では少しずれています。

そもそも合気道は強さ、という概念がありません。強さを求めるなら合気道ほど向いてない武道は無いと思います。

あえて心が強い状態が何か、と問われたら、師範の言葉を借りると「隙が無い状態」です。

心の隙きがマイナスの感情を産み執着に陥る

人間心に隙が生まれるとマイナスの感情に支配されてしまいます。

お金稼ぎに執着して、心に余裕が無い人っているじゃないですか。

ああいう人を見ると「あぁ、心に余裕が無いんだなぁ」と思うはずです。

心が執着に陥ってしまうと、余裕がなくなり隙が生まれてしまいます。

そして隙が生まれると、ねたみ、恨み、不安、不満、怒り・・・といった感情に支配されやすくなります。

心に余裕が無いひとは、怪しい人に騙されやすくなったり、怒りっぽくなりやすくなります。

逆に常に余裕でいる人っているじゃないですか。いつも余裕があって、穏やかな状態にある人=心が強い人です。

常に余裕がある人は、緊急事態に陥っても冷静に対応することが出来ます。余裕がありますからね。

あえて合気道で精神を鍛えるとはなにかと問われたら心の余裕さを作り出す鍛錬だと言えますね。

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武道(合気道)の本質は「戦わないために稽古をする」こと

そもそもな話、武道の本質は何かと問われたら、私の言葉で語るなら「戦わない為」です。

強くなりたい、というのは戦うことが前提にあります。

対峙するということはどちらかが(複数が)優越をつけることになる。だから強くならなければいけない、という理屈です。

じゃあ合気道はというと、そもそも対峙しないようにするんです。戦わないようにするんですよ。

戦わなければ強い弱いもへったくりもありません。勝ち負けがないんですから。

なので自分なら「戦わずしてどう解決するか」を一生懸命考えます。そっちのほうがだれも傷つかないし、丸く収まるじゃないですか。

なぜ武道では稽古をするのか

じゃあなんでわざわざ稽古をするかといえば、繰り返しになりますが戦わないようにするためです。

戦うということは今まで繰り返し続けてきた稽古を実践するということです。つまり技をかけてしまう状況に陥ってしまいます。

武道を経験された・見学された方ならわかると思いますが、本気で武道の技を繰り出したら怪我をするどころか下手をすれば致命傷になりかねません。

合気道の技も扱い次第ではかなり危険です。簡単に相手を”壊す”ことができます。

戦うとはそういうことです。どちらかが壊れない限り戦いは終わりません。合気道をやってる身からすれば恐ろしい話ですよ。

ボクサーがパンチの恐ろしさを理解するのと似たような感じですね。武器を理解するにはまず武器を使うこと。

武道の本質を知るためにも武道の技を体感するのが一番なんですよ。

武道(合気道)は強くなりたいという己の心と向き合うこと

まとめると、合気道とは稽古を通じて、技を磨き、理念を体感することで己の心を知ること、強くなりたいという自分の心を理解することです。

心というのは他人よりも強い、弱い、という相対的な見方ではなく、絶対的なものです。

別に田中くんより心が強いからといって褒められるものでもありませんし、強くなりたい!ということは何かと対峙する・戦うことが前提にあります。

人間誰だって強くなりたいという願望がありますが、みんながみんな強くなると世界は滅んでしまいます。ドラゴンボールも真っ青のインフレ世界です。そうなったころには核で世界は滅んでいるはずでしょう。

だからこそ武道を通じて強くなりたいという己の心と向き合うことが大事です。

強さとはなにか。なぜ強くなりたいのか?強くなってどうしたいのか?

合気道が動く禅と呼ばれるのも納得ですね。

まとめ:強くなりたいなら武道を習うのはやめなさい

心を強くしたいと思ってる人は、強くなってどうしたいのか考えてみて下さい。

おそらく大半は強くならなくても解決できることが多いと思います。

強くなることが悪いわけではありません。ただ強くなるということは戦うことが前提になるということです。

それを踏まえたうえでもう一度質問します。

アナタは心を強くしてどうなりたいですか?なぜ強くなりたいのですか?

その答えが知りたい方はぜひ合気道を学んでみてはいかがでしょうか?

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それでは皆さん良い夢を(締めの言葉

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daisen1101
15卒のメーカーで働いている20代。よく30代の課長っぽいと言われます。このブログは働きながら疑問に思ったこと、社会人について書いています。趣味は合気道(初段・5年目)と麻雀と一人旅。JAZZとプログレが大好きな20代です。 詳しいプロフィールはこちらから